夏の暦 — 入梅から立秋までの季節日
夏の暦では、二十四節気と雑節が同じ太陽黄経の順に並びます。入梅、夏至、半夏生、小暑、夏の土用入り、大暑、立秋は、すべて太陽の位置を基準にしますが、同じ分類ではありません。
このページでは、暦に載る季節の目印と、実際の梅雨入りなどの気象情報を分けて整理します。年ごとの日付はDateDBの二十四節気・雑節一覧と各詳細ページで確認できます。
二十四節気と雑節を分けて読む
夏至、小暑、大暑、立秋は、太陽黄経を15度ずつ区切る二十四節気です。入梅、半夏生、夏の土用入りは、二十四節気を補う雑節です。
国立天文台の暦要項は、二十四節気、土用、入梅、半夏生の時刻を、太陽の視黄経が所定の値となる時刻として示します。同じ年表に並んでいても、二十四節気と雑節の区分は保ちます。
2026年は80度から135度までこの順に並ぶ
| 季節の目印 | 区分 | 太陽黄経 | 2026年の中央標準時 |
|---|---|---|---|
| 入梅 | 雑節 | 80度 | 6月11日 6時14分 |
| 夏至 | 二十四節気 | 90度 | 6月21日 17時25分 |
| 半夏生 | 雑節 | 100度 | 7月2日 5時04分 |
| 小暑 | 二十四節気 | 105度 | 7月7日 10時57分 |
| 夏の土用入り | 雑節 | 117度 | 7月20日 0時48分 |
| 大暑 | 二十四節気 | 120度 | 7月23日 4時13分 |
| 立秋 | 二十四節気 | 135度 | 8月7日 20時43分 |
これは令和8年暦要項の中央標準時です。DateDBのカレンダーは、それぞれの瞬間を含む日本標準時の暦日に名称を表示します。
太陽黄経の間隔と日数は同じものではない
入梅80度から夏至90度、夏至から半夏生100度はそれぞれ10度です。小暑105度、夏の土用入り117度、大暑120度、立秋135度へ続きます。
角度の差をそのまま固定の日数に置き換えることはできません。太陽が各黄経へ達する瞬間を求め、その瞬間が日本標準時のどの日に属するかで日付が決まります。
暦の入梅と実際の梅雨入りは別
暦の入梅は、太陽黄経80度となる日に置く雑節です。全国の天候を観測して、その年の雨季の始まりを判定した日ではありません。
気象庁の梅雨入りは、地方ごとに天候の経過と見通しを判断し、「○月○日頃」と発表します。移り変わりの期間があるため、暦の入梅と同じ一日になるとは限りません。
半夏生は夏至の後に来る雑節
半夏生は太陽黄経100度で、90度の夏至と105度の小暑の間にあります。国立天文台は夏至の約10日後、田植えを終える目安と説明しています。
これは季節の目安です。全国の農作業が同じ日に終わるという判定や義務ではなく、DateDBも作業日程を決めません。
夏の土用は入りから立秋の前日まで
夏の土用入りは太陽黄経117度です。土用は立春・立夏・立秋・立冬の前約18日間にあり、暦には期間の初日である土用入りが示されます。
2026年は7月20日に入り、立秋の前日である8月6日までの18日間です。夏の土用だけが土用なのではなく、DateDBには冬・春・夏・秋の四つの入りがあります。土用の丑の日は干支による別の判定なので、このページでは扱いません。
年によって月日が一日ほど動く
| 年 | 入梅 | 半夏生 | 夏の土用入り | 立秋 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 6月11日 | 7月1日 | 7月19日 | 8月7日 |
| 2026年 | 6月11日 | 7月2日 | 7月20日 | 8月7日 |
| 2027年 | 6月11日 | 7月2日 | 7月20日 | 8月8日 |
2025年から2027年だけでも、半夏生、夏の土用入り、立秋の日付は同じ月日のままではありません。固定日として覚えず、その年の暦要項またはDateDBの年別一覧を確認します。
DateDBで確認する範囲
DateDB日本版は1873年から2050年まで、二十四節気と公開済みの雑節を日本標準時の日付で表示します。入梅、半夏生、夏の土用入りは、2025年から2027年の国立天文台暦要項と計算結果を照合済みです。
178年分すべてを公式年表から転記したという意味ではありません。公開範囲外、未公開の二百二十日、実際の天候、祝日や休業日は、この季節日一覧から推定しません。
確認するときの順序
- 年を決める。 同じ名称でも日付が動くため、確認したい年を先に選びます。
- 区分を確認する。 二十四節気か雑節かを分けます。
- 太陽黄経と日本標準時の日付を読む。 角度と暦日を別々に確認します。
- 用途を分ける。 暦の目印、実際の気象、農作業、祝日・休業日を混同しません。
よくある質問
ここに並ぶ七つはすべて雑節ですか
いいえ。入梅、半夏生、夏の土用入りは雑節、夏至、小暑、大暑、立秋は二十四節気です。
入梅は実際の梅雨入りの日ですか
いいえ。暦の入梅は太陽黄経80度の日です。気象庁の梅雨入りは地方ごとの天候経過と見通しから別に判断されます。
夏至と半夏生はどう並びますか
太陽黄経90度の夏至の後、100度で半夏生になります。間には10度ありますが、日数は固定ではありません。
夏の土用入りはどう決まりますか
太陽黄経117度となる瞬間を含む日本標準時の日です。暦には土用の期間ではなく、その入りが示されます。
土用は夏だけですか
いいえ。立春・立夏・立秋・立冬の前にそれぞれあり、DateDBは四季の土用入りを別々に表示します。
これらの日は祝日ですか
季節の目印であることだけでは国民の祝日や休業日になりません。祝日一覧や施設の案内を別に確認してください。
関連する読みもの
- 雑節とは — 七つの区分と一年11件の日付の決まり方
- 二十四節気とは — 15度ずつ24の節目を置く仕組み
- 日本標準時と日付の境界 — 天文現象の瞬間を日本の日付にする基準
参考資料
国立天文台 暦計算室「二十四節気と雑節」 / 国立天文台「暦要項」 / 国立天文台「令和7年 暦要項」 / 国立天文台「令和8年 暦要項」 / 国立天文台「令和9年 暦要項」 / 気象庁「季節現象」 / 気象庁「梅雨について」